
春が近づいてくるとスギやヒノキなどの花粉が飛び始め「目のかゆみ、くしゃみや鼻水だけでなく、肌荒れまでひどくなった…」と悩む人も多いですよね。
青森県から引っ越ししてきたときは、関東の方が花粉症で苦しんでいる人が多いなと印象をうけました💦
この時期限定で皮膚炎を発症している方もおられるので、なにかお力になれたらいいなと思い記録として残しておきたいと思います。
花粉はバリア機能が低下しているお肌にとっては刺激物となり、敏感肌の方には特に大きな影響を与えます。
この記事では、花粉症による肌荒れの原因やスキンケア対策、生活習慣でできる根本的な改善方法について詳しく解説します。
花粉症で肌荒れする原因とは?
お肌にはもともと外部刺激から守るバリア機能が備わっています。
しかし、乾燥や摩擦、ストレスなどで弱っていると、花粉などのアレルゲンが侵入しやすくなり、肌が敏感になってしまうんです。
この章では、花粉による不調について原因と今から始められる簡単な対策についてお伝えします。
花粉症と皮膚炎の関係性
花粉が肌に付着すると、アレルギー反応によってかゆみ、赤み、乾燥、湿疹などの症状がでることがあります。
特に、肌のバリア機能が低下していると、外部からの刺激を受けやすくなり、花粉による肌荒れが悪化しやすくなります。
バリア機能が弱まる原因には様々ですが代表的なものをピックアップしてみました。
お肌のバリア機能が弱まる原因として、以下の5つが挙げられます。
2. 睡眠不足 睡眠中に行われる肌の修復が不十分になると、ターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下しやすくなります。
3. ストレス ストレスが続くとホルモンバランスが崩れ、皮脂分泌の乱れや肌の炎症を引き起こしやすくなります。
4. 偏った食生活 ミネラル不足、タンパク質不足は、肌のうるおいや修復力を低下させます。
5. 過剰なスキンケア 洗顔のしすぎや強いクレンジングは必要な皮脂まで奪い、肌のバリア機能を損なう原因になります。
花粉シーズンは、花粉が付着しないように対策をしながら、保湿や低刺激のスキンケアを心がけ、肌をこすらず優しく扱うことで、肌荒れを防ぐことが大切です。
この季節によく発症する場合は、花粉皮膚炎かもしれません。
花粉皮膚炎ってどんな症状?
「花粉症=くしゃみや鼻水、目のかゆみ」と思いがちですが、花粉が肌につくことでかゆみや赤み、湿疹が出ることもあります!
これを「花粉皮膚炎」といいます。特に、顔や首などの露出した部分に症状が出やすく、まぶたや目の周りが腫れたり、ヒリヒリしたりすることも…。
どうして花粉皮膚炎になるの?
花粉症と皮膚炎の関係性の冒頭でお伝えしたことを振り返ってみます。
花粉が肌につくと、かゆみや赤みなどの肌荒れが起こることがあります。これは、体が異物(花粉)を追い出そうとして、炎症を引き起こすためです。
では、どんな仕組みで炎症が起こるのでしょうか?
①花粉が皮膚を通して体内に侵入する
肌の表面には「皮脂膜」というバリアがあり、外からの刺激を防いでいます。でも、乾燥などでバリアが弱っていると、花粉が肌の奥に入り込んでしまうことがあります。
② 体が「敵だ!」と判断する
花粉が侵入すると、肌の免疫細胞が「これは体にとって良くないものだ!」と判断し、サイトカインという物質を出します。サイトカインは、仲間の免疫細胞に「戦え!」と指示を出す働きをします。
③ 炎症物質が放出される
サイトカインの指示で、免疫細胞が活発に働き、ヒスタミンという物質が放出されます。このヒスタミンが、かゆみや赤み、腫れを引き起こす原因になります。
④ かゆくて掻くと悪化する!
かゆみを感じて肌を掻いてしまうと、さらに皮膚が傷つき、炎症が広がってしまいます。
どんな症状が出るの?
花粉皮膚炎になると、さまざまな肌トラブルが起こります。
まず、肌のかゆみや赤みが現れ、無意識に掻いてしまうことが多くなります。掻きすぎると、さらに炎症が広がることもあります。
また、ブツブツとした湿疹ができることもあり、特に顔や首などの露出している部分に症状が出やすいです。さらに、まぶたや目の周りが腫れたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりすることもあります。
症状が進むと、肌がカサカサしたり、ごわついたりして、触り心地が悪くなることもあります。これらの症状は、花粉が多く飛ぶ時期に悪化しやすいため、早めの対策が大切です。
花粉による肌荒れを予防するには?
このように花粉皮膚炎になると、かゆみや赤みなどの肌荒れを引き起こすことがありますが、ちょっとした工夫で肌を守ることができるんです。
花粉の季節を快適に過ごすための対策を紹介します。
〇 洗顔&保湿でバリア機能をキープする
の表面には、外からの刺激を防ぐ「バリア機能」があります。でも、乾燥するとバリアが弱くなり、花粉の影響を受けやすくなってしまいます。朝晩の洗顔で肌についた花粉や汚れをしっかり落とし、保湿をすることでバリア機能を守りましょう!
〇 外出時はマスクやメガネでガードする
花粉が直接肌につかないようにするのも大切です。マスクやメガネ、帽子を使って肌の露出を減らすと、花粉皮膚炎の予防につながります。特に風が強い日は、花粉が舞いやすいのでしっかりガードしましょう!
〇つけ心地の軽いファンデーションや
フェイスパウダーでカバーする
「ファンデーションを塗ると肌に負担がかかるのでは?」と思うかもしれませんが、つけ心地の軽いものを選べば、肌の保護になることもあります。ファンデーションが苦手という方は、フェイスパウダーを薄くのせるのもおすすめです。
〇 帰宅前に服や髪についた花粉を払い落とす
外を歩いていると服や髪に花粉がたくさんついてしまいます。そのまま家に入ると室内にも花粉が広がってしまうので、玄関に入る前に手で軽く払ったり、ブラシを使ったりして落とす
症状がひどくなったら?
かゆみが強くなったり、長引く場合は、早めに皮膚科の対処療法で症状を抑えることも一つの手です。
一時的に症状を抑えたら、バリア機能を高めるスキンケアをコツコツ続けてみてください。その間に、食生活を見直ししていくと収まることも。
不調は日々の積み重ねですが、改善も日々の積み重ねです。ひどくなる前にご相談いただけると予防ができます。
花粉の肌荒れを防ぐスキンケア対策
花粉症シーズンになる前から、普段のスキンケアを見直し、肌のバリア機能を高めることが大切です。
バリア機能を崩さない洗顔
洗顔といいますと、お顔を洗うということ。具体的に何を落としているのか考えたことはありますでしょうか?
洗顔で落としているのは、【付着したホコリ】と【皮脂汚れ】が主です。そのホコリと皮脂を【何で落とすのか】について着目します。
この数年で色んな形状の洗顔用品が出てきましたが、ここでは洗顔の基本である【泡】で洗うことに焦点を当てていきます。
冬の寒さと乾燥を乗り越え、春になると紫外線が一気に強くなり、乾燥した空気中には花粉など様々な刺激物が浮遊します。
お肌にとっては過酷な時期ですので、お肌のバリア機能を損ねることのないよう、いい泡で優しくお顔を洗っていただくことを推奨しています。
そこで、いい泡と悪い泡が具体的にどのように違うのか色んな角度からみていきたいと思います。
洗顔の後は定期的な角質ケア
洗顔でホコリと汚れを落としたら、次にやることは【たんぱく汚れ】を落とすこと。たんぱく汚れとは、古くなった角質のことを言います。
この古い角質は本来肌機能が整っている状態だと自然と剥がれ落ちるのですが、乾燥しすぎていたり肌トラブルがあるとスムーズに剥がれ落ちることなく残ってしまいます。古い角質が残っていると、ラップを1枚のせた状態になっています。
そうするとどんなことが起こるでしょうか?
化粧水は当然しみ込みにくくなり乾燥が進みます。クリームなどでふたをすると乾燥をキープすることになります。
皮脂が多く出るタイプの方は角質が詰まり炎症が起きやすくなります。毛穴に角栓ができ黒ずみや開きが目立ってきます。ゴワつきやざらつきの原因にもなります。このようなお肌になるとバリア機能は低下します。
ですので、定期的な角質ケアをすることがバリア機能を高めるためには必要なステップになります。
簡単にできるホームケアでは、クレイパックが代表的です。お肌の状態によって使用する頻度が変わりますので、肌カウンセリングができる販売店から購入することがおすすめです。クレイパック後は保湿しっかり行うことが大切です。
よく質問をうける化粧水の選び方
サロン内では、カウンセリング中に 「どんな化粧水を使ったらいいですか?」「さっぱりとしっとり、どっちを使うといいですか?」「オールインワンジェルはどうですか?」と質問を受けることがあります。
皆様に共通してお伝えしていることがあります。 「ミネラルが含まれているお水を使ったもので、シャバシャバのものを選んでください!」ということです。
なぜかと言いますと、お肌を柔らかくして、水分の角質層全体に留まらせる必要があるからです。
とろみのある化粧水やジェルは表面でべたついているだけのものもあり、逆に乾燥を招くことがあるからです。
余ったらふき取る行為については、完全に皮膚の中に入っていないということになるので、早めに切り替えることを推奨しています。
しっかり水分が入った状態になると出過ぎた皮脂は調整されて自ら必要量が出るようになります。乾燥肌でお悩みの方は、仕上げの乳液やクリームは最小限で済みます。
そして毎日のお手入れがかなり楽になって時短にもなります。それと同時にずっと触っていたくなる気持ちいいお肌になり気分もあがるというお声も多いです。
ベースメイクすらスキンケア
ベースメイクすらスキンケアって、なんてことを!!と初めて聞いたときは思いました。市販の下地やファンデーションは、粉っぽいし、ベタッとして重いし…と苦手意識がありました。
コンセプトを重視してみると鉱物油不使用のものだったり、つけ心地の軽いものでマットに仕上げることもできれば、薄づきなのにシミをカバーしながら、ツヤを出してくれるものもあります。
化粧水が入り込むようなファンデーションは、一日中つけても崩れにくいのが特徴です。そして、肝心な花粉皮膚炎に対するアプローチで欠かせないのがここです。
下地の後にパウダーファンデーション。リキッドファンデーション使う方はフェイスパウダーで。
常にサラサラな状態にしつつ、直接皮膚につかないようにするようにしましょう。
花粉症は生活習慣で改善できる?
花粉による肌荒れは、薬だけでなく生活習慣の見直しでも改善が期待できます。肌のバリア機能を高めるために、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけることが大切です。
また、適度な運動やストレス管理も免疫バランスを整えるのに役立ちます。さらに、毎日のスキンケアや花粉対策を徹底することで、肌荒れを防ぐことができます。
日ごろの習慣を少し変えるだけで、花粉の季節も快適に過ごせるようになります。
花粉が蓄積したら発症するって本当?
「花粉を浴び続けると、ある日突然花粉症になる」と聞いたことがある人もいるかもしれませか?これは、体の中に花粉(アレルゲン)が少しずつ蓄積されていき、ある限界を超えると花粉症を発症するという仕組みです。
人によってアレルゲンをため込める量(許容量)は違い、もともと少ない人もいれば、多くため込んでも発症しない人もいます。
しかし、毎年花粉を浴び続けることで許容量を超えると、突然くしゃみや鼻水、肌荒れなどの症状が出ることがあります。
花粉症を防ぐためには、日ごろから花粉をできるだけ吸い込んだり付着しないようにすることが大切です。
また、花粉などのアレルゲンに反応しにくい体を作るには、免疫バランスを整えることが大切です。
そのためには、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけ、免疫を安定させましょう。特に腸内環境を整える習慣をつくることは、アレルギー反応を抑えるのに役立ちます。
そして、適度な運動で血流を良くし、ストレスをためないことも大切です。普段から健康的な生活を意識することで、花粉に負けにくい体を作ることができます。
花粉症…肌荒れ…薬は応急処置
肌荒れがひどいと、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬で症状を抑えることがあります。これらの薬は、かゆみや赤みを和らげるのに役立ちますが、あくまで一時的な対処法です。
根本的に肌荒れを防ぐには、生活習慣を見直すことが大切です。バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスを減らす工夫をすることで、肌のバリア機能を強化できます。
また、保湿をしっかり行い、花粉が肌につかないよう対策をすることも重要です。日ごろのケアを続けることで、花粉による肌トラブルを防ぎましょう。
食生活からの対策が花粉症の根本解決に繋がる
慢性鼻炎だったサロンオーナー篠原は、数年前5こ入りの箱ティッシュを段ボールで購入しなければならないほど、鼻水と戦う毎日でした。
鼻炎薬も飲んだことがありますが鼻やのどが乾燥しがちになったり、点鼻薬なども使ったことがありますが使えば使うほど鼻水の量が逆に多くなって当時フルタイムで仕事をしていたのですが早退する状況の時もありました。
ある日をきっかけに、食生活を変えただけで、アレルギー反応がいつの間にか知らないうちになくなっていました。
お役に立てられればと思いますので、これまでやってきたことや学んできたことをまとめておきます。ぜひ、辞典のようにご活用いただければと思います。
陰の食べ物は、体の熱を冷まし、炎症を抑える効果があります。のぼせや目のかゆみが強いときにおすすめです。
陽の食べ物は、体を温め、巡りを良くします。冷えや血行不良が気になるときにおすすめです。
HAPPY LOUNGEのトータルケア
HAPPY LOUNGEの目指すところは、医薬品に頼らずに済むセルフケアができる人や生活習慣病の予防を自分でできる人を一人でも多く増やすことです。
ご自身にあうスキンケアの方法、目的に沿った食習慣の改善、流行りものの予防策、髪の毛や頭皮についてもお体全般のトータルサポートを行っています。
公式LINEでの相談
肌荒れの悩みやスキンケアの疑問は、公式LINEでいつでも相談可能です。プロのアドバイスを気軽に何度でも受けられます。
お店にあまり関係ないかも?と思うことでも、専門知識のある方々の繋がりがあるので、遠慮なく相談してくださると嬉しいです。必要だと思う方には、ぴったりな専門家をご紹介しています。