毎日使う化粧品、その成分を意識したことはありますか?
なんとなく選んで使っているうちに「肌に合わない」「長く使っていると肌の調子が悪くなる」と感じた方も多いかもしれません。
実は、化粧品に含まれる成分の中には、肌質によって合う・合わないが大きく分かれるものがあります。
そのひとつが「鉱物油」です。
鉱物油は多くの化粧品に使用されており、メリットもある一方で、敏感肌の人にとっては注意が必要な成分でもあります。
この記事では、鉱物油とは何か、メリット・デメリット、そして肌に優しい植物オイルについても詳しく解説します。
目次
- 化粧品の鉱物油とは?
- └ 鉱物油とは?どんな成分?
- └ ミネラルオイルとの違いは?
- └ 化粧品に鉱物油が使われる理由と役割
- └ 鉱物油の種類と成分表示の見方
- 鉱物油のメリット・デメリット
- └ 鉱物油のメリット
- └ 鉱物油のデメリット
- └ 敏感肌の人はどう影響を受ける?
- 無鉱物油の化粧品とは?植物オイルとの違い
- └ 無鉱物油化粧品のメリット
- └ 鉱物油と植物オイルの違い
- └ 敏感肌の人におすすめの成分とは?
- 肌を守るための化粧品の選び方を
- └ 成分表示で気をつけるべきポイント
- └ 無鉱物油・植物由来のスキンケアブランド
- └ 植物オイルにこだわる当サロンの取り組み
- └ サロンオーナーが植物由来にこだわる理由
- まとめ
化粧品の鉱物油とは?
鉱物油は、保湿や伸びの良さ、保存性の高さを目的に配合されている添加物です。
そのため、多くの化粧品やメイクアップアイテムに使われています。
しかし、「鉱物油は肌に悪いのか?」「ミネラルオイルとはどう違うのか?」と疑問を持つ人も多いでしょう。
- ・鉱物油ってどんな成分?
- ・化粧品に使われる理由
- ・ミネラルオイルとの違い
- ・成分表示の見方
上記のポイントについて解説します。
鉱物油とは?どんな成分?
鉱物油とは、石油を高純度に精製して作られたオイルの総称で、
その中でもミネラルオイルは無色・無臭で酸化しにくく、保存性が高いことが特徴です。
化粧品に配合される鉱物油は、一般的に肌への刺激が少ないとされており、クレンジングオイルやファンデーションなど幅広く使用されています。
一方で、鉱物油にはさまざまな種類があり、その精製度によって肌への影響が異なります。
低品質な鉱物油には不純物が残っている可能性があり、敏感肌の人にとっては刺激になることもあるので注意が必要です。
使用する際は化粧品の成分を確認することが大切といえます。
ミネラルオイルとの違いは?
鉱物油を精製された成分として「ミネラルオイル」という名称を目にすることがあります。
ミネラルオイルは鉱物油の一種です。
精製度が高く、医薬品や高級化粧品にも使われるほど純度が高いものです。
鉱物油は幅広い製品に使用されますが、ミネラルオイルはその中でも特に安全性が高い言われており、保湿効果が高いことから敏感肌向けの化粧品にも使われています。
つまり、同じ鉱物油でも精製度によって肌への影響が異なるため、単純に「鉱物油=悪い」となるわけではありませんが注意は必要です。
化粧品に鉱物油が使われる理由と役割
鉱物油は数多くの化粧品に配合されている成分のひとつです。
まず鉱物油は保存性が高く、化粧品が酸化しにくいことが特徴です。
植物オイルは酸化しやすい性質がありますが、鉱物油は劣化しにくく、化粧品の品質を維持しやすいというメリットがあります。
また、肌なじみが良く、使用感がなめらかであることも鉱物油の特徴のひとつです。
特にクレンジングオイルでは、メイクをしっかりと浮かせて落としやすくする目的で配合されることが多く、
洗浄力が強く洗い上がりの肌がつっぱりやすいという点もあります。
特に、乾燥肌や敏感肌の人にとっては注意が必要です。
鉱物油は肌表面に膜を作るため、一時的に保湿効果を感じやすいですが、長期的に使用するとニキビやシミの原因になったり
肌のターンオーバーを妨げる可能性もあるとされています。
そのため、成分を確認しながら、自分の肌に合った化粧品を選ぶことが大切です。
鉱物油の種類と成分表示の見方
化粧品の成分表示を見ると、鉱物油はさまざまな名称で記載されています。
「ミネラルオイル」や「ワセリン」「パラフィン」などが代表的な成分名です。
「マイクロクリスタリンワックス」や「セレシン」といった名前で記載されている場合もあります。
中には不純物が含まれていることに気づかずに使用しているケースもあるため、成分表示をしっかり確認することが大切です。
鉱物油のメリット・デメリット
鉱物油は化粧品に幅広く使われており、コストの安さや保存性の高さなどのメリットがあります。
しかし、その一方で、肌に合わない人にとってはデメリットも存在します。
特に敏感肌の人は、肌トラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。
- ・鉱物油のメリット
- ・鉱物油のデメリット
- ・敏感肌への影響
上記について詳しく解説します。
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鉱物油のメリット
鉱物油にはいくつかのメリットがあり、その中でも特にコスパの良さ、保存性の高さ、肌なじみの良さが挙げられます。
まず、コストの安さが大きな特徴です。
鉱物油は植物オイルと比べて製造コストが低く、大量生産がしやすいため、手頃な価格の化粧品にも広く使われています。
そのため、化粧品をできるだけコストを抑えたい人にとっては、鉱物油配合の製品は選択肢のひとつと考えて良いでしょう。
また、保存性の高さも魅力のひとつといえます。
植物オイルは酸化しやすく、時間が経つと劣化しやすい性質がありますが、鉱物油は酸化しにくいため、長期間品質を保ちやすいことがメリットです。
そのため、化粧品の安定性を高めるために配合されることが多く、保存料を多く使わずに済むケースもあります。
さらに、肌なじみの良さも鉱物油の特徴です。
肌の表面をなめらかに整え、ベタつかずに伸びが良いのが魅力といえるでしょう。
特にクレンジングオイルやファンデーションに配合されることが多く、メイクのノリを良くし、汚れを落としやすくなります。
鉱物油のデメリット
鉱物油は化粧品において多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
特に肌への影響や蓄積、炎症リスクについては注意が必要です。
まず、肌への影響として、鉱物油は肌表面に膜を作ることで一時的に保湿されているように感じますが、肌の奥まで浸透するわけではありません。
そのため、長期間使用すると肌のバリア機能が弱まり、乾燥しやすくなることがあります。
また、肌に蓄積する可能性も指摘されています。
精製度が低い鉱物油を含む化粧品を長期間使用することで、肌のターンオーバーが乱れたり、毛穴詰まりの原因になることもあります。
そのため、特にスキンケア製品を選ぶ際には、鉱物油の種類や精製度を確認することが大切です。
さらに、炎症リスクも考えられます。
鉱物油は基本的に刺激が少ない成分ですが、肌に合わない場合は赤みやかゆみを引き起こすことがあります。
敏感肌の人はどう影響を受ける?
鉱物油は肌の表面をコーティングすることで保湿効果を発揮しますが、肌の内側から潤いを与えるわけではありません。
そのため、もともと乾燥しやすい敏感肌の人は、長期間使用すると肌の水分バランスが崩れ、逆に乾燥が進んでしまうことがあります。
また、肌に合わない鉱物油を使い続けることで、毛穴詰まりやニキビができやすくなることもあります。
肌のターンオーバーが正常に行われないと、古い角質や皮脂が溜まりやすくなり、結果として吹き出物や肌荒れの原因になる可能性があります。
さらに、敏感肌の人は、鉱物油が含まれていることで肌が赤くなったり、かゆみを感じたりすることもあるため、使用する際は慎重に選ぶ必要があります。
肌質によって合う・合わないが大きく分かれる成分であるため、自分の肌の状態に合わせた選び方が大切です。
無鉱物油の化粧品とは?植物オイルとの違い
鉱物油が配合された化粧品にはメリットもありますが、肌への影響が気になる人にとって「無鉱物油の化粧品」は選択肢のひとつとなります。
特に敏感肌の人や、成分にこだわりたい人は、無鉱物油の化粧品を選ぶことで肌への負担を減らせる可能性があります。
- ・無鉱物油の化粧品のメリット
- ・鉱物油と植物オイルの違い
- ・敏感肌におすすめの成分
上記について詳しく解説 します。
無鉱物油化粧品のメリット
無鉱物油の化粧品は、鉱物油を含まないことで肌にやさしく、自然由来の成分を重視する人に向いているというメリットがあります。
まず、肌への負担が少ない ことが大きなメリットです。
鉱物油は肌の表面に膜を作ることで保湿効果を発揮しますが、長期使用による乾燥や毛穴詰まりのリスクが指摘されています。
一方、無鉱物油の化粧品は肌の呼吸を妨げず、肌本来のバリア機能をサポートする成分が配合されています。
そのため乾燥しやすい人や敏感肌の人は無鉱物油がおすすめです。
また、成分にこだわった製品が多いという点もメリットのひとつです。
無鉱物油の化粧品は、植物由来のオイルや天然由来成分を配合した製品が多く、環境への配慮やオーガニック志向の人にも選ばれています。
さらに、クレンジングやスキンケアの負担を減らせることも大きなメリットといえるでしょう。
鉱物油を含まないことで、肌に残りにくく、洗い流しやすい処方になっているため、クレンジング後のつっぱり感を抑えることができます。
鉱物油と植物オイルの違い
鉱物油と植物オイルは、どちらも化粧品に配合されるオイル成分ですが、その原料や肌への影響が大きく異なります。
鉱物油は、石油を精製して作られるオイルで、保存性が高く、酸化しにくい という特徴があります。
無色無臭で安定性が高いため、多くの化粧品に使用されていることが特徴です。
効果としては、肌の表面をコーティングするだけで、内側に潤いを与えるものではないため、肌質によっては乾燥や毛穴詰まりの可能性があります。
一方、植物オイルは植物の種子や果実から抽出されたオイル で、天然の栄養素やビタミンを豊富に含んでいます。
肌の奥まで浸透し、保湿や肌の修復を助ける働きがある ため、肌にやさしい成分として注目されています。
ただし、酸化しやすい性質があり、保存方法や使用期限に注意が必要です。
どちらのオイルもメリット・デメリットがあるため、肌の状態や目的に応じて適切な成分をしっかり確認し、自分に合ったものを選択しましょう。
敏感肌の人におすすめの成分とは?
敏感肌と一言でいっても、人によって悩みはさまざまです。
乾燥しやすい、赤みが出やすい、ちょっとした刺激でかゆみを感じるなど、肌の状態に合わせたスキンケア選びが重要になります。
大切なのは、できるだけ刺激を与えず、肌を健やかに保つことです。
そのため、高純度のツバキ油オイル、ライスブランオイル、ホホバオイル、スクワラン、シアバターなどの成分が含まれた化粧品を選ぶと、肌に負担をかけにくくなります。
高純度のツバキ油オイルはオレイン酸が多く含まれているためお肌を柔らかくしながら、水分を逃しにくい状態にしてくれます。
精製度が低いと赤みが強くでたり、ニキビが増えたりするので注意が必要です。
ライスブランオイルは、米ぬかから抽出されたオイルで以下のような特徴があります。
保湿効果が高く、抗酸化にも優れています。
コウジ酸が含まれているため、くすみをケアし透明感を促進を助けます。
ホホバオイルは、刺激が少なく、敏感肌にもやさしい成分です。
人間の皮脂に近い組成を持つため、肌なじみが良く、浸透しやすい のが特徴です。
そのため、乾燥を防ぐだけでなく、皮脂バランスを整えて肌のバリア機能をサポートする役割も期待できます。
また、さらっとした質感ながらも保湿力が高く、乾燥や肌荒れを防ぎながら、しっとりとした潤いを与えてくれる成分です。
スクワランは、肌の水分を保持しながら外部刺激から守る働きがある成分です。
もともと人の皮膚にも存在するため、肌との相性がよく、刺激が少なく敏感肌でも安心して使えるというメリットがあります。
さらに、酸化しにくく、軽いテクスチャーでべたつかないため、
さっぱりした使い心地でありながら、高い保湿力を発揮するという特徴を持っています。
乾燥が気になる人はもちろん、紫外線や大気汚染などの外部刺激から肌を守る効果も期待できます。
シアバターは、優れた保湿力を持ち、乾燥や肌荒れを防ぐのに適した成分 です。
特に、冬場の乾燥が気になる人や、エアコンによる肌のカサつきが気になる人におすすめです。
植物由来の油脂成分で、肌をやさしく包み込み、外部の刺激から保護する 効果も期待できます。
ボタニカルブランドではハンドクリームやヘアバームとしても使用されています。
シアバターにはビタミンEが豊富に含まれており、肌のハリやツヤを保つ効果もあるため、乾燥による小じわが気になる人にもおすすめの成分です。
これらの成分が配合された無鉱物油の化粧品を選ぶことで、肌に余計な負担をかけずにスキンケアができます。
敏感肌の人は成分表示を確認しながら選ぶことが大切です。
肌を守るための化粧品の選び方
スキンケアを選ぶ際、成分に注目することはとても大切です。
特に、敏感肌の人や肌トラブルを避けたい人にとっては、どのような成分が配合されているか、または含まれていないかを見極めることが、重要となります。
下記では、成分表示で気をつけるべきポイントや、無鉱物油・植物由来のスキンケアブランドの特徴、当サロンのこだわりについて解説します。
成分表示で気をつけるべきポイント
化粧品を選ぶ際は、成分表示を確認することが大切です。
特に無鉱物油の化粧品を選ぶ場合、鉱物油が含まれていないか確認してください。
鉱物油は 「ミネラルオイル」「パラフィン」「ワセリン」「マイクロクリスタリンワックス」 などの名称で記載されることが多いため、成分リストをよく確認しましょう。
さらに、「石油系界面活性剤」「合成香料」「防腐剤(パラベン)」 などの添加物が多く含まれると、肌に負担をかける可能性があるため、できるだけ避けるのが理想です。
無鉱物油・植物由来の化粧品
最近では、無鉱物油で、なおかつ植物由来の成分を配合した化粧品も増えています。
これらの化粧品は、敏感肌の人でも安心して使えるよう、合成成分をできるだけ排除し、自然由来の成分を活かした処方になっているのが特徴です。
例えば、オーガニックブランドや自然派スキンケアブランドでは、鉱物油フリーに加え、防腐剤や合成香料を極力使用しない製品を販売しています。
また、最近では、環境にも配慮した化粧品が増えています。
例えば再生可能なパッケージを採用したり、動物実験を行わない製品を展開するブランドも多くあります。
こうした無鉱物油・植物由来の化粧品を選ぶことで、肌へのやさしさだけでなく、環境にも配慮したスキンケアを実践できるでしょう。
植物オイルにこだわる当サロンの取り組み
当サロンでは、お客様の肌を第一に考え、植物由来のオイルや天然成分にこだわったスキンケアを提供しています。
化粧品には鉱物油が配合されていることが多いですが、当サロンでは、できるだけ肌に負担をかけないよう、植物オイルを中心としたケアを行っています。
お客様ひとりひとりに合わせて行うため、成分にこだわるだけでなく、施術の際にも肌への負担を軽減することを大切にしています。
「肌にやさしいスキンケアをしたい」「無鉱物油のスキンケアに興味がある」 という方は、ぜひ当サロンで体験してみませんか?
サロンオーナーが植物由来にこだわる理由
HAPPY LOUNGEのオーナーである篠原は、もともと自身の体調不良をきっかけに、スキンケアや化粧品に含まれる成分について深く学ぶようになりました。
肌や体にどのような影響を与えるのかを知るうちに、「人間の体はエネルギーに変換できない成分を蓄積しやすい」という事実に気付きました。
特に、石油由来の成分は肌に触れるだけでなく、呼吸を通じても体に取り込まれ、炎症を引き起こしやすいといわれています。
実際に篠原自身も、植物由来のスキンケアに切り替えたことで、メンタルの安定、アレルギー症状の軽減、疲れにくさの向上など、さまざまな変化を実感しました。
この経験から、「お客様の体を守るために、肌に吸収されるものにこだわりたい」という想いを大切にし、当サロンでは植物由来のスキンケアを使用しています。
肌にやさしい成分を厳選し、植物の力を活かしたケアを通じて、お客様ひとりひとりの悩みに寄り添っていきます。
まとめ
無鉱物油の化粧品は、肌にやさしく、敏感肌の人にも適したスキンケアの選択肢です。
鉱物油には安価というメリットもありますが、長期使用による乾燥や毛穴詰まりのリスクを考えると、肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
特に、ツバキオイル、ホホバオイルやスクワラン、シアバターなどの植物由来のスキンケアは、肌のバリア機能をサポートし、トラブルを防ぎやすくなります。
また、当サロンでは、お客様の肌を守るために、植物由来のオイルや天然成分を使用したスキンケア実施しています。
「肌に優しいスキンケアを取り入れたい」「無鉱物油の化粧品に興味がある」 という方は、ぜひ一度当サロンへお越しください。